コロナワクチン接種始まる 朝来の高齢者、障害者施設

2021/05/13 05:30

入所者に新型コロナウイルスのワクチンを接種する医師(右)=あさがおホール

 兵庫県朝来市内の高齢者施設や障害者施設で10日、新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。施設の入所者らは職員に誘導され、訪れた医師から1回目の接種を受けた。 関連ニュース つながりにくく、対面手続きに行列 明石市ワクチン予約初日 ワクチン大規模接種 神戸市が会場で模擬訓練 コロナワクチン接種券発送遅れ 73、74歳の9割 神戸市

 同市内では23施設の約570人が対象となり、うち15施設が今回の優先接種を希望した。入所者が少ないことなどを理由に優先接種を希望しなかった施設については、一般の65歳以上のスケジュールに合わせて打つという。
 社会福祉法人ひまわりが運営する特別養護老人ホーム「あさがおホール」(同市新井)では、12日までの3日間で入所者約60人に実施。11日には20人が車いすで医師の所へ移動し、接種を受けた。約30分の経過観察を行った。3週間後の5月31日~6月2日に2回目の接種を予定している。
 同ホームでは行事などを取りやめたほか、面会を原則禁止するなどの感染対策を続けている。同法人の岩田優子理事長は「早めに打ってもらえたのはありがたい。少しは安心して生活を送れるようになる。全員が接種を終えれば、家族との面会の再開も検討していきたい」と笑みを浮かべた。
 同市では一時中断していた65歳以上の接種予約について、6月以降分の受け付けを再開している。(竜門和諒)

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