外したマスクの置き場所困ってませんか 地場産業のかばん素材でストラップ開発

2021/07/13 05:30

かばん資材を生かして開発したマスクストラップ=豊岡市内

 かばんに使う資材を使い、マスクを首から掛けるストラップを兵庫県豊岡市の卸業者「浮田産業」(同市泉町)が開発し、ウェブ上で販売している。外したマスクの置き場所に困ることなどから発案。ホックを付けてマスクを折りたたむこともでき、ストラップのひもをテープにすることでカラフルになり、評判も上々という。企業名やイベント名のロゴを印字するなど、資材業者ならではの戦略で商品を展開している。(阿部江利) 関連ニュース 消毒液の携帯ホルダー7色を展開、バッグやベルトに付けて使いやすく デニム?いえ皮革です「大工用腰袋」 ジーンズマニア担当者の熱意で完成 丈夫でおしゃれ、コーヒー豆袋をバッグに かばん工房とコーヒー専門店がタッグ

 同社は1957年創業。ファスナー大手の正規代理店として自社でファスナーの加工を手掛けるほか、かばんに使う金具やバックルなどの樹脂パーツ、テープなどさまざまな資材を扱っている。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクを着けたり外したりする機会が多くなった。そのことに着目した社員有志らが昨夏、在庫のゴムひもや金具のナスカンなどを使いストラップを試作。今春には、ストラップのひもを幅15ミリのテープに変えて商品を作った。テープの両端にホックを付け、マスクを折りたたんで首に下げられるようにした。
 現在はテープの色や柄の種類を増やし、商品の幅を広げた。今年5月には、但馬地域で開かれたゴルフ大会の協賛品としてテープにゴルフ場名を印字した商品を出し、好評だったという。同社の白谷嘉啓営業本部長(53)は「マスクの着脱に不便している人、企業のノベルティなどを検討している人に、ぜひ一度使ってもらいたい」と話す。
 テープタイプは1個990円(税込み)、ゴムひもタイプは同880円(同)。同社TEL0796・22・7111

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ