豊岡の休耕田でハス見頃 管理団体解散へ、花も今年限り?
2021/07/25 05:30
白と桃色のハスの花が咲き誇る水田=豊岡市出石町奥小野
兵庫県豊岡市出石町奥小野の住民らでつくる「奥小野はす同好会」が地元の休耕田で世話を続けてきたハスの花が、7月初旬から咲き始め、見頃を迎えている。珍しいとされる白や桃色の花が咲き、朝を迎えるたびに数が増えているという。見頃は8月中旬まで。
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同会メンバーだった地元の男性(70)によると、同地区は県道の末端部分に位置する。地域のにぎわいづくりを目指して20年前から、住民有志が田んぼ2枚、約2千平方メートルを使って世話をしてきた。ハス田は水田よりも深く雑草の管理が大変で、年に何度も草刈り作業をするという。
例年、花を楽しむまつりを開いているが、新型コロナウイルスの感染予防のため、今年は2年連続で中止に。高齢化で管理作業を続けることも難しくなり、会も解散することになった。
例年はハス田を獣よけの柵で囲うが、今年は取り外しており、間近で観賞できる。秋以降は、イノシシなどが掘ってしまう可能性が高いという。加藤さんは「きれいな花を楽しめるのは今年限りかもしれない。白と桃色の美しい競演を楽しんでほしい」と話している。(阿部江利)