具のうま味凝縮「香住かにクラムチャウダー」自宅でいかが 香住の旅館が考案
2021/08/29 05:30
ネット販売が始まった「香住かにクラムチャウダー」のスタンダードセット。パンはミニサイズ(夕香楼しょう和提供)
兵庫県香美町香住区七日市の旅館「夕香楼しょう和」が、特産の香住ガニを使った名物メニュー「香住かにクラムチャウダー」のインターネット販売を始めた。容器代わりのパンに、具だくさんのルーを詰めて提供。新型コロナウイルス禍で宿泊客が減る中、巣ごもり消費や土産・贈答用など新たな顧客開拓につなげる狙いだ。代表の福田正幸さん(42)は「港町・香住のおいしさが詰まった逸品を多くの人に届けたい」と張り切っている。(金海隆至)
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香住ガニは、関西で唯一、同町の香住漁港西港のみで水揚げされるベニズワイガニのブランド名。豊かな甘みと、日本一といわれる鮮度の高さが特長だ。
同旅館では、料理長も務める福田さんが2009年、カニ料理イコール和風の「カニすき鍋」というイメージを覆そうと、洋風のクラムチャウダー作りに挑戦。アサリやジャガイモ、タマネギ、ニンジンなどをホワイトソースで煮込み、香住ガニの身をほぐして入れるルーを考案した。ゴマを練り込んだ胚芽(はいが)パンの頂上部をカットし、中身をくりぬいて熱々のルーを流し込むと完成だ。
朝食メニューに加えると子ども連れのファミリー層を中心に人気を集め、リピーターが徐々に増えた。併設するカフェでも、パンを一回り大きくしたクラムチャウダーをランチで提供し、「土産に買いたい」「持ち帰りたい」といった声が寄せられるようになった。
そこで今春、コロナ禍による減収を補うため、ルーを真空包装できる機器を購入し、ネット販売を始めた。香美町の観光名所、余部橋梁(きょうりょう)や、日本海沿岸の風景をデザインした箱に詰めて売り出したところ、すでに100個ほどの注文があったという。
福田さんは「凝縮された香住ガニや野菜のうま味を、軽く焼いたパンと一緒に味わってもらえたら。コロナ禍が収まった後にはぜひ香美町へ観光で訪れ、田舎ならではの大自然を満喫してほしい」と話している。
スタンダードセット(パン12個、ルー200グラム入り3袋、ボイルした香住ガニの半身付き)1箱3千円から。送料は全国一律1500円。夕香楼しょう和TEL0796・36・0052