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オンライン討論会に参加した林充希さん(上段左)と、中貝宗治さん(同中央)ら
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オンライン討論会に参加した林充希さん(上段左)と、中貝宗治さん(同中央)ら

 兵庫県豊岡市の演劇関連事業などをテーマに語り合うオンライン討論会がこのほど開かれた。企画したのは演劇部に所属する長野県の高校3年生。パレスチナの劇団と映像作品の共同制作を手掛けた経験などを通して演劇の力を実感したことから、演劇祭などが行われている同市に関心を寄せ、今夏に初めて訪れて市内を巡ったという。(石川 翠)

 同県塩尻市の東京都市大学塩尻高校に在籍する林充希さん(18)。2年生の授業で「探求活動」の一環として、70年以上も紛争が続くパレスチナへの理解を深める作品を制作。現地のNGOなどを通じて現地の演劇チームを紹介してもらい、演劇部の仲間とともに、両国の町中でそれぞれ撮影した映像を合わせて制作し、パレスチナの魅力と厳しい現実を表現した。

 制作の過程で、演劇の力を実感するとともに、なぜ日本では演劇など芸術が日常の一部になりにくいかなどを考えるようになった。そんなとき、同市が進めていた「演劇のまちづくり」に関心を抱き、前豊岡市長の中貝宗治さん(66)が登壇した今年4月の豊岡市長選の公開討論会の配信動画をインターネットで閲覧したという。

 今春豊岡市に開学した芸術文化観光専門職大学が8月に開いたオープンキャンパスに参加し、初めて同市を訪れた。コウノトリを目にしたり、地元の高齢者夫婦が営む食堂や路地裏の店などを楽しみながら巡ったりした。

 一方で、空き店舗が目立つ中心市街地の商店街を歩きながら、「昔はどのようなにぎわいがあったのだろう、演劇祭などをきっかけに全てのシャッターが開けばどんな景色が見られるのだろう」などと想像を膨らませた。

 オンラインでの討論会を企画したのは、長野に戻ってから。中貝さんに直接連絡し、演劇に関する施策の内容や経緯を話してほしいと伝えた。林さんが誘った塩尻市の職員らも参加し、地方での芸術祭の意義などについて話し合った。

 林さんは「演劇のまちづくりに自分も関わりたいと思ったので、(同じ豊岡の)市民の中での捉え方の違いなども知れてよかった」と話した。

 参加した同県塩尻市職員の日野南さん(32)は、長野県大町市で開かれている「北アルプス国際芸術祭」に携わった経緯から、芸術が都市部に集中しがちなことを課題として投げ掛け、「地道な積み重ねが必要だと改めて実感した」と話していた。

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