出石そば「そば庄」+「甚兵衛」=100周年 記念で「1皿100円」

2021/09/02 05:30

「そば庄」と「甚兵衛」の店主ら=豊岡市出石町鉄砲

 兵庫県豊岡市出石町の名物皿そばの専門店で、創業55周年の「そば庄」(同市出石町鉄砲)と創業45周年の「甚兵衛」(同市出石町小人)の2店が、合わせて「百周年」となったことを記念して、2日から、「出石新そば会百周年」事業を行う。1皿100円での提供(7日まで)や、期間中に合計100皿を達成すると出石焼の記念皿の進呈(30日まで)などがある。両店の店主は「日頃の地元への感謝を伝えたい」と話す。 関連ニュース 【写真】薬味で味変化、ペロリと完食 出石名物「皿そば」 忍者伝説の秘境に「日本一穴場のそば屋」 出石皿そばの新メニュー開発へ 女性対象に試食会

 新型コロナウイルス感染拡大に伴って休業する店も多く、「出石のそば屋は元気だということをアピールしたい」と企画。両店は全国の老舗の100店でつくる「全国新そば会」の会員で、出石では2店のみ。同会にちなんで、自ら出石新そば会と名乗ったという。
 100周年にちなみ、7日までの1週間限定で、5皿に薬味などが付いた通常900~950円の1人前を、650円とお得にし、追加分も1皿150~160円を100円で提供。テイクアウトセットも通常900~950円を550円とする。
 また、30日までの期間中に、1人で合計100皿を達成すると、皿そば用の出石焼の記念皿を進呈。また地元の老舗和菓子店「湖月堂」の「辰(とき)のしずく」も販売する。
 「1店でも創業100年を目指して頑張っていきたい」とそば庄店主の川原一郎さん(37)。
 作成したチラシは2年連続で中止になった出石永楽館の「永楽館歌舞伎」のパロディーで、両店の歴代店主が「二代目」などと紹介されている。甚兵衛店主の渋谷朋矢さん(47)は「明るい話題を届けたかった。地元の方は安くすると逆に遠慮される人も多いが、ぜひこの機会に来てほしい」と話している。
 いずれも水曜定休。そば庄(午前11時~午後7時)TEL0796・52・2432、甚兵衛(午前11時~午後5時)TEL0796・52・2185
(石川 翠)

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