香住駅みどりの窓口閉鎖へ 香美町内全駅無人化に

2021/09/30 05:30

10月1日で閉鎖されるJR香住駅の「みどりの窓口」=香美町香住区七日市

 JR西日本は、山陰線香住駅(兵庫県香美町香住区七日市)の「みどりの窓口」を10月1日で閉鎖する。翌2日から、同県尼崎市内にあるコールセンターのオペレーターが遠隔で対応できる自動券売機「みどりの券売機プラス」を設置し、乗車券や定期券を販売する。 関連ニュース <人口減少の先に>地域の浮沈占うローカル線の行く末は JR姫新線と播但線、一部区間が赤字 <人口減少の先に>JR姫新線と播但線、姫路から遠い駅は乗車減 沿線自治体、利用促進に懸命 JR三ノ宮駅の西口改札、来年2月3~28日は「出口専用」に エスカレーター工事で

 同社は、少子高齢化で人材確保が困難になることなどを理由に、京阪神エリアの駅などで省人化を進めている。但馬地域でみどりの券売機プラスを設置するのは、和田山駅(同県朝来市)に次いで2例目。
 香住駅は現在、駅員1人が午前8時~午後5時に常駐し、窓口業務を担う。今回の閉鎖で、香美町内にある五つの駅は全て無人駅となる。
 みどりの券売機プラスの稼働時間は午前6時~午後10時15分。利用者は画面越しにコールセンターのオペレーターと対話しながら、列車の座席の確保や、乗車券の購入ができる。証明書が必要な通学定期券も買うことができる。
 ただし、これまで窓口で取り扱っていた団体乗車券や旅行商品の一部は販売できなくなるため、浜坂や豊岡など別の有人駅の窓口へ赴く必要があるという。
 香美町は香住駅の無人化に伴い、同県警美方署に駅周辺のパトロール強化を要請した。(金海隆至)

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