温泉熱でぽかぽかの遊歩道、寝そべりながらストレッチ 湯村温泉街でイベント
2021/10/04 05:30
地下に温泉が流れる遊歩道で開かれたリラクゼーション教室=新温泉町湯
湯村温泉街(兵庫県新温泉町湯)で2日夜、温泉熱を活用したイベント「湯村の『夜』を楽しもう!」が催された。町内外から約300人が訪れ、温泉の熱で温まった遊歩道でストレッチしたり、ライトアップされた川沿いで散歩や足湯を楽しんだりし、まちの資源を生かした体験に身も心も癒やされていた。(末吉佳希)
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同町おんせん天国室が初めて取り組み、湯村温泉観光協会や湯村温泉商店街振興会などが共催した。
温泉街では、一帯を周遊してもらおうと、各エリアに体験コーナーや出店などを開設。夢千代館近くの橋には、発光ダイオード(LED)で輝く紙風船「スカイランタン」を1~4メートルの高さに設置。夜空に浮かんだオレンジ色の明かりが幻想的な雰囲気を醸した。観光の目玉でもある荒湯前の足湯は赤や青、緑色のイルミネーションで明るく彩られた。
地域おこし協力隊員が運営する「カフェ98℃」では、ゲームの腕前を競う「eスポーツ」の大会が開かれ、地元小学生らが熱戦を繰り広げた。湯村温泉ポケットパークには、町内の飲食店が運営する出店などが並び、来店客は焼きそばやすしなどを買って、春来川沿いに特設の飲食ゾーンで舌鼓を打った。
地下に温泉が流れる川のほとりでは、鍼灸師などの資格を持つ「町地域活性化起業人」の阿瀬宏太さん(35)がリラクゼーション教室を開催。参加者は40~60度に温まったタイルの上にマットを敷いて寝そべり、呼吸法やストレッチなどを学んだ。
家族と一緒に訪れた会社員の男性(28)=西宮市=は「優しい明かりや温泉地の風情に癒やされました」と話していた。