但馬の6銘酒 飲み比べを 「酒米農家や飲食業を元気に」 11月6日から千セット販売

2021/10/29 05:30

但馬地域の6銘柄をセットにした「但馬の蔵元自慢」をPRする北兵庫酒造組合の関係者ら=田治米

 新型コロナウイルスの感染拡大による外食需要の低迷で打撃を受ける酒米農家を支援しようと、但馬の6酒蔵でつくる「北兵庫酒造組合」が、各酒蔵自慢の銘柄1本ずつをセットにした「但馬の蔵元自慢」を11月6日から販売する。同組合理事長で田治米(兵庫県朝来市山東町矢名瀬町)の田治米博貴社長(51)は「地酒を飲んでもらうことで、酒米農家だけでなく、但馬全体の飲食業を元気にできれば」と話している。 関連ニュース <企業丹検>伝統の味、酒文化を守る 鳳鳴酒造(丹波篠山市大沢) 西脇市制20年記念酒「醸し人九平次」発売 横尾忠則さんがラベルをデザイン 稲見酒造の建物群、国登録文化財に 湯の山街道の歴史的景観を評価 社長「日本酒の物語伝える」

 同組合が昨年に続き、2年連続で企画した。同組合が箱代を負担し、箱詰めと販売を地元の酒類問屋と酒販組合が担う。「箱入りの商品を箱なし価格で購入できる」ことが売りだ。
 企画のきっかけは、昨年から続く飲食や観光需要の低迷。コロナ前と比べて但馬の酒蔵でも地酒の生産量が3~6割程度減少しており、農家も作付面積を大幅に減らしているという。
 銘柄は「楽々鶴(ささづる) 上撰原酒」(出石酒造)▽「生●純米 香住鶴」(香住鶴)▽「本醸造 月天(がってん)」(銀海酒造)▽「特別純米 但馬強力」(此の友酒造)▽「竹泉 芳醇辛口純米酒 醇辛」(田治米)▽「純米 夫婦杉」(八鹿酒造)。各270~300ミリリットル入りで販売価格3850円。千セットを販売する。
 田治米社長は「セット販売にすることで、飲んだことのない蔵の酒にも出合ってもらえる。地元の料理と一緒に飲み比べてもらえれば」と話している。
 田治米TEL079・676・2033
(竜門和諒)
※●は「酉」の右に「元」

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