「日本一怖い授業」高さ40メートルの橋からロープ降下 村岡高生、冒険教育で

2021/11/09 05:30

高さ約40メートルの橋梁からロープを使って降下する1年生=香美町村岡区川会

 村岡高校(兵庫県香美町村岡区村岡)の地域アウトドアスポーツ類型アウトドアスポーツ系の1、3年生計27人が8日、同町村岡区川会の長楽寺周辺で、高さ約40メートルの橋梁(きょうりょう)からロープを使って降下する「ラペリング」(懸垂下降)の実習に取り組んだ。 関連ニュース 大型ネット遊具も 改装オープンの「植村直己冒険館」子ども向け体験型施設を整備 【怖すぎる】絶叫コースター「FUJIYAMA」の「高所点検作業」みたい!? 富士急の新アトラクションを体験してきた 高所などでの危険察知、振動で伝達 神戸で共同研究

 毎年行う冒険教育授業の一環。野外活動を通じて、生徒のチャレンジ精神やリーダーとしての資質を培う狙いがあるという。
 この日は、3年生17人が年間の実習の集大成として、初心者の1年生10人にラペリングを指導した。腰に装着した固定具と安全環(カラビナ)にロープを取り付け、片手で絞りながら速度を調節して降下する原理を最初に説明。本番では、橋の欄干をまたいで後ろ向きになり、ロープに体重を預けて恐る恐る両脚を宙へと離した後輩に、「手を少しずつ緩めて」などと適切なアドバイスを送った。
 かつて「日本一怖い」ともいわれた授業。橋の上で1年生の命綱を握り締めていた3年の男子生徒は「高所恐怖症を忘れるぐらい集中できた。人の命を預かっている責任の重さを感じ、勉強になった」とほっとした表情を見せていた。(金海隆至)

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