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スタジオでライブのリハーサルを重ねる藤田正嘉さん=兵庫県香美町村岡区柤岡
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スタジオでライブのリハーサルを重ねる藤田正嘉さん=兵庫県香美町村岡区柤岡
新作アルバム「バード・アンビエンス」(藤田正嘉さん提供)
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新作アルバム「バード・アンビエンス」(藤田正嘉さん提供)
新作アルバム「バード・アンビエンス」収録曲「モロッコ」のミュージックビデオの一部
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新作アルバム「バード・アンビエンス」収録曲「モロッコ」のミュージックビデオの一部

 ドイツから兵庫県香美町に移住した音楽家、藤田正嘉(まさよし)さん(43)が、新作アルバム「Bird Ambience(バード・アンビエンス)」を発表した。木琴の一種マリンバを中心に演奏し、電子音楽の手法を取り入れたサウンドは、優美で温かく、自然の情景が目に浮かぶような印象を残す。米国の高級紙ニューヨーク・タイムズが「幾つにも重なった音の層がメロディック」と評するなど国内外で反響を呼んでいる。(金海隆至)

 藤田さんは神奈川県茅ケ崎市出身。ジャズが好きだった父の影響で小学生からドラムスを習い、専門学校を卒業後、上京して音楽の道を志した。

 20代前半で音楽の方向性に悩んでいたとき、転機が訪れる。鉄琴の一種ビブラフォンの音色に感動し、奏法を独学で身に付けた。2006年秋には電子音楽の中心地だったドイツのベルリンへ移住し、活動。昨年1月、妻サクラさん(43)が香美町の地域おこし協力隊に採用されたことを機に、同町で暮らし始めた。

 英国のレーベルから発表した新作は、ベルリン在住時に制作。ビブラフォンと奏法の似たマリンバを初めて主役に据えた。即興演奏を録音し、聞き返しては曲の構想を練り、アレンジを重ねた。画家のスケッチになぞらえ、「気に入ったフレーズを弾いていると、曲や旋律のイメージが絵のように浮かぶ」という。

 新境地を象徴するのが、タイトル曲「バード・アンビエンス」だ。静けさを破るようにマリンバを打ち鳴らした低音の残響が、ドラムスのビートやコーラスなどと絡まっていく。他にも、メロディーが魅惑的な「モロッコ」や、とどろく雷鳴を思わせる「サンダー」など全12曲を収録。「これまでの音楽遍歴の集大成」という一枚に仕上げた。

 香美町では昨夏から、標高約500メートルの同町村岡区柤岡(けびおか)地区で、かつて子育て支援施設だった建物を町から借り受け、スタジオとして利用。豪雪地帯での一冬を経験し、より自然に近い暮らしへの思いも深まったという。「アルバムやライブを通じて、これまでに聴いたことのない音や、体験したことのない感覚を楽しんでもらえたらうれしい」と話している。

    ◇

 藤田正嘉さんの新作アルバム「バード・アンビエンス」に収録された「モロッコ」「サンダー」のミュージックビデオは、動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。

 「モロッコ」は、藤田さんが出演し、鳥取県の鳥取砂丘や兵庫県の新温泉町、香美町のスタジオなどを舞台に自身で撮影し、編集も手掛けた。

(https://www.youtube.com/watch?v=aPZXF3enxMI)

 「サンダー」は、神戸市在住の映像作家、野田亮さんが、香美町内で全編を撮影して制作した。

(https://www.youtube.com/watch?v=IvqjqrDRALs)

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