宝島社(東京)の「第10回住みたい田舎ベストランキング」で、兵庫県豊岡市が、近畿ブロックの「若者世代・単身者が住みたいまち部門」で1位に選ばれた。朝来市も3位にランクイン。また、「子育て世代が住みたいまち部門」では豊岡、朝来、養父市が2~4位を占めるなど但馬地域の各市町が上位に入っている。
同社が移住検討者などの参考になるように毎年実施。月刊誌「田舎暮らしの本」2月号で公表している。移住支援策や医療、子育て、自然環境、就労支援、移住者数など276項目のアンケートに、今年は751自治体が回答した。
ランキングは、自治体を人口別に5グループに分類し、さらに世代別に3部門に分けて実施。全国の「人口5万人以上20万人未満のまち」(173自治体)では、豊岡市が「若者世代・単身者」の部門で5位、「人口1万人以上3万人未満のまち」(225自治体)の「シニア世代」部門で朝来市が2位に輝いた。
人口別だけでなく、エリア別での順位も発表され、近畿エリア(72自治体)では「若者世代・単身者」の部門で豊岡が1位、朝来が3位、養父が6位、香美町が13位に選ばれた。また、「子育て世代」部門では豊岡が2位、朝来が3位、養父が4位となり、「シニア世代」部門では朝来が1位、豊岡が4位、養父が8位、新温泉町が15位だった。
地域おこし協力隊の人数が質問項目に入っており、豊岡市が上位に入ったのは、参加自治体の中で最多の42人がいることが要因の一つとみられる。
豊岡市は昨春、全国の自治体や団体が加入する民間の移住支援サイト「スマウト」で、利用者の関心の高かった自治体表彰でも1位を獲得している。
市環境経済課の担当者は「移住検討者からの注目度が高まっているところに、制度などを点数化している今回のランキングで移住環境も良いことを示せた。知名度アップとともに安心感をもってもらうことで、より移住者増につながれば」と期待している。(石川 翠)
