おいしいお米作り、町挙げたコンテストを励みに 最優秀は80歳が手掛ける有機栽培「村岡米」 香美町
2022/01/05 05:30
「香美町おいしいお米コンテスト」で町長賞に選ばれた西田英喜さん(中央)ら入賞者=香美町村岡区村岡、村岡体育館(同町提供)
兵庫県香美町産米のPRを図る「香美町おいしいお米コンテスト」が開かれた。町内の稲作農家が出品した食用米の中から、最優秀の町長賞には同町の西田英喜さん(80)が丹精したブランド米のコシヒカリ「村岡米」が選ばれた。
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コンテストは本年度で3回目。同町は中山間地域を中心に米作りが盛んで、町産米は全国のコンクールで高い評価を得ている。だが、高齢化や後継者難で生産量や栽培面積が減少しているため、農家の栽培意欲や技術の向上につなげようと、同町が主催した。
町内で2021年に生産された米が対象で、過去最多となる122点が集まった。成分の分析や味度値を測定する2回の審査を経て、入賞5点の米を選んだ。最終審査では、浜上勇人町長や専門家ら7人が上位3点の米を実食し、見た目や香り、味、粘りなどを基準米と比べて評価した。
総合点数で1位となった西田さんは、村岡米生産組合の一員として、約150アールの田んぼで但馬牛の堆肥などを使い、有機栽培に励む。旧村岡町役場を退職後、規模を拡大して生産に励んできたといい、「米の品質は土地柄や気候で左右されるが、80歳の節目の年においしいお米を作れた喜びでいっぱい。受賞が仲間たちの励みにもなれば」と語った。(金海隆至)