スキー場で心温まる軽食「手作りパンと野菜スープ」いかが ハチ北高原にテークアウト店

2022/02/04 05:30

ハチ北高原スキー場の駐車場で営業するパンとスープのテークアウト店「ヅッカ」。経営者の西村順子さん(手前右)と夫の昌樹さん(同左)、スタッフら=香美町村岡区大笹

 兵庫県香美町村岡区大笹のハチ北高原スキー場近くにある駐車場の一角に、パンとスープのテークアウト店「zukka(ヅッカ)」がオープンした。子ども連れのスキー客たちに栄養バランスの取れた軽食を提供しようと、地元の女性たちが運営を始めた。こぢんまりと木の風合いを生かした愛らしい外観で、手作りのパンと、野菜たっぷりのスープを販売し、注目を集めている。(金海隆至) 関連ニュース 【写真】「手作りパンと野菜スープ」いかが ハチ北高原にテークアウト店 但馬牛のキッチンカー、ハチ北高原に食べに来て 観光協会代表理事が開業へ 「かまくらレストラン」で但馬ビーフ、BBQで堪能 最多61部位、希少部位を食べ比べ


 オーナーは、同スキー場のスキー教室「三浦雄一郎&スノードルフィンスキースクール ハチ北」の校長を務める西村順子さん(48)=同町。
 西村さんはもともと、地元で工務店を営む夫昌樹さん(48)が、母校の旧兎塚中学校を活用して開業した宿泊施設「うづかの森」(同町村岡区森脇)を共同で運営。しかし、2020年の春以降、新型コロナウイルス禍で利用客が激減したことから、同年5月、一念発起して同施設でベーカリーの営業を始めた。
 父親がパン職人で、パン作りが好きという以外に特別な技術や経験はなかったが、材料には徹底してこだわった。天然酵母の食パンや、国産小麦を使うなど体に優しいパンを15種類ほど作り、軌道に乗せた。
 雪が降り積もる冬季は宿泊施設が閉鎖。自らもスキースクールを開校するため休業したが、2年目の今季は、新たなスタッフを得て、同スキー場に店舗を構えることに。高さ約2.5メートル、幅約5メートル、奥行き約2メートルのコンテナに、木製の外壁や看板を飾り付け、昨年末に営業を開始。3月末まで続ける予定だ。
 「zukka」の名称は、うづかの「づか」に、イタリア語でスープを意味する「zuppa(ズッパ)」の響きを掛け合わせた。宿泊施設の厨房(ちゅうぼう)で毎朝焼き上げたパンを車で運び、フォカッチャと胚芽パンと週替わりスープのセット(700円)や、ベーコンエッグバーガー(500円)など7、8種類のメニューを販売する。
 「手作りのパンやスープを味わって喜ばれると、うれしい」と従業員の小谷由香さん(41)。シーズン中はスキー教室の指導で忙しい西村さんは「私抜きでもパンを焼けるようにスタッフらが腕を上げ、準備に励んでくれた。お店を見つけたらぜひ立ち寄って心も体も温めてもらいたい」と話している。
 同スキー場ファミリーゲレンデの駐車場内で、午前11時~午後4時に営業。木、金曜休み。

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