斎藤知事と但馬3市長会談、大雪被害視察に合わせ 空き家対策や観光業支援など要望
2022/02/15 05:30
大雪被害の視察中、赤飯や豚汁などの農産物加工品で昼食を取る斎藤元彦知事(左)=養父市出合、出合校区協議会
兵庫県の斎藤元彦知事が、同県の朝来と養父、豊岡の但馬3市を訪れ、各市長と会談した。市長側はこの冬の大雪被害の説明に加え、空き家対策や観光業支援などを要望。会談を終えた斎藤知事は「大雪被害以外にも、それぞれの首長から貴重な意見を聞けた。短い時間だったが今後の県政に生かしたい」と述べた。
斎藤知事は今月11日、朝来市では特産「岩津ねぎ」の被害状況を、養父市の花き農家では大雪対策の現状を視察。各市長とは、視察に合わせて午前に朝来、午後から養父、豊岡の各市役所で意見交換した。県の農政環境部長が随行したほか、藤田孝夫県議と門間雄司県議が、それぞれの地元で同席した。
朝来市の藤岡勇市長は、大雪被害を受けた農業ハウスの支援やコロナ収束後を見通した観光キャンペーンの展開について話し合ったという。養父市の広瀬栄市長は、大雪で倒壊した空き家対策などを訴えた。豊岡市の関貫久仁郎市長は、JR運休時の代替交通手段の確保や観光キャンペーンの早期再開などを要望した。
斎藤知事は「農業施設補修や復旧などの金融支援、農産物の販路拡大に向けて努力したい。観光業の支援も検討する」と述べた。
また、斎藤知事は視察や会談の合間に、養父市出合の出合校区協議会を訪れ、昼食を取った。同協議会で農産物の加工を手掛ける女性らが、特産の赤飯や漬物などのメニューを説明した。(桑名良典)