豊岡のレトロな建物巡り、電動バイクで癒やしスポットへ 大学生が観光プラン考案
2022/03/18 05:30
観光プランを発表する学生たち=但馬技術大学校
兵庫県立但馬技術大学校(同県豊岡市九日市上町)の総合ビジネス学科の学生10人が、市街地を巡るオリジナルの観光プランを考案し、関係者向けの発表会を開いた。市街地に点在するレトロな建物を訪れるプランと、電動バイクで癒やしスポットを回遊するプランを紹介した。(石川 翠)
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同科の授業の一環で、城崎温泉街周辺エリアで電動バイクなどで旅してもらう「ぷちたび」を展開する豊岡市の旅行業「たびぞう」の大林大悟社長が講師を務めた。学生たちはぷちたびのビジネスモデルにのっとって、2チームに分かれて現地実習などを行ってきた。
レトロな建物を巡るプランを考案したチームは、対面せずに案内してくれる「リモートガイド」を活用しながら、1927(昭和2)年に建てられた映画館「豊岡劇場」や、国内最古級の木造市場などを順番にたどっていくルートを考えた。
もう一つのチームは、青春時代を感じる「放課後体験」をセールスポイントに打ち出した。電動バイクで移動しながら、小田井縣(おだいあがた)神社近くの石造りの階段に座ったり、豊岡小学校付近のキンモクセイの香りを楽しんだりする1時間半のコースを披露。最後に「豊岡の自然と放課後のゆっくりとした時間に癒やされる旅になる」と締めくくった。
会場からは「スポット間を移動する時間に案内人のたわいのない話も地元を知ってもらえる」「バイクの駐車スペースの案内もあれば利用しやすいのでは」などの意見があがった。
男子学生(19)は「インスタ映えする建物の外観を伝えたかった。収益化することが難しかった」と話していた。