「温泉漬かりストレッチを」新温泉町が健康法パンフ トレーナー考案「誰でも簡単、新たな湯治」PR

2022/04/18 05:30

温泉に漬かりながら行うストレッチのノウハウをまとめたパンフレットを手掛けた阿瀬宏太さん=新温泉町湯

 温泉に漬かるだけじゃ、もったいない-。温泉を楽しみながら体をほぐす「温泉入浴ストレッチ」の基本をまとめたパンフレットを兵庫県新温泉町が作成した。スポーツトレーナーの阿瀬宏太さんが考案した柔軟体操を写真やイラストで紹介。全戸配布するとともに、町内6カ所の日帰り入浴施設や観光協会などに設置するという。(末吉佳希) 関連ニュース 中学正門前に「金泉」? 有馬温泉の近く「有野北」 ザバサバあふれる赤褐色の水 「冷鉱泉」では… 日本の冬はつらいよ アマゾン育ちのカピバラは温泉でスキンケアをしていた! 性差気にせず「いい湯だな」 銭湯の「高い壁」一つの乗り越え方 尼崎でLGBTら向けイベント、実現へ


 温泉を活用した健康増進を目指す町おんせん天国室の取り組み。阿瀬さんは、関西を中心にメディカルフィットネス事業などを展開する「ゴリラックス」(大阪市)から、同町に派遣された「地域活性化起業人」として活動する。入浴施設で住民向けに「温泉カラダととのえ塾」を開くなど、温泉と運動を組み合わせた健康法の提案を続ける。
 パンフレットはA4判、12ページ。冒頭で温泉入浴の効果を解説し、発汗で水分代謝が向上する「温熱」や、体重が約10分の1となり体を動かしやすくなる「浮力」を説明。血液の巡りが良くなる「水圧」など、温泉とストレッチの相性の良さを詳述する。「呼吸を止めない」「イタ気持ち良いところで動作を止める」「反動を付けずに体を伸ばす」と、ストレッチの際の注意点も記されている。
 理論だけなく、柔軟体操のノウハウも盛り込む。上半身と下半身でそれぞれ5パターンを用意し、肩こりや腰痛、膝痛などに効く運動法を紹介。また、自宅でも手軽に実践できるよう、入浴後のストレッチや眼精疲労に効果がある顔のストレッチなども示した。
 阿瀬さんは「新しい湯治のスタイル。誰でも簡単にできるメニューばかりなので、ぜひ役立ててほしい」と呼び掛けている。町ホームページで解説動画も掲載している。

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