ススキの芽吹き願い「山焼き」 新温泉町・上山高原で山開き行事
2022/04/18 05:30
残雪が彩るススキ草原で行われた山焼き=上山高原
兵庫県新温泉町の上山高原で17日、山開き行事があった。高原一帯に広がるススキの新たな芽吹きを促す「山焼き」が行われ、ススキ草原約34ヘクタールのうち約3ヘクタールを焼いた。草原の自然再生を目指すNPO法人「上山高原エコミュージアム」による恒例行事で、京阪神や地元から約50人が参加。同法人のメンバーが山開きを宣言した後、斜面に弧を描くように点火。参加者は放水器などを持って延焼を警戒しながら、ぱちぱちと音を立てて広がる炎を見守った。
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昼食は同法人の女性メンバーが調理した豚汁やおにぎり、シイタケのつくだ煮などを振る舞い、午後からは自然観察を楽しんだ。家族と参加した会社員の女性(新温泉町)は「初めて見たが、勢いよく燃えて気持ちが良かった。また成長したススキを見に来たい」と話した。(末吉佳希)