兵庫県朝来市教育委員会は、南但馬自然学校(朝来市山東町迫間)内にあるモリアオガエルを象徴とする「雨乃宮の池生態系」を市文化財に指定した。同校はモリアオガエルや指定地の池などを対象とした観察会を計画している。
指定地は、この池や周辺の約1700平方メートル。県レッドリストのBランクに選定されているモリアオガエルのほか、ミナミメダカやアカハライモリ、トノサマガエル、水生植物のナガエミクリなどの絶滅が危惧される動植物を含む多様な生物が生息している。モリアオガエルは、樹上に泡に包まれた卵塊を産み付けることで知られ、今年も既に産卵が始まっている。
南但馬自然学校は21日、サツマイモの苗植えとモリアオガエルなどの春の生き物探しを組み合わせた「第1回遊友体験活動」を開催する。午前9時半から。定員20人。小学生以下は保護者の同伴が必要。この日の参加者は、サツマイモ掘りなどが楽しめる第3回の遊友体験活動(10月)に優先的に参加できる。
一方、6月11日には、モリアオガエルの観察や雨乃宮の池の生態系に関する講演などがあるイベントを開く。午後1時半から定員50人。
参加費は各100円(保険料)。いずれも5月16日までに、同校のホームページにある用紙を使い、ファクスか電子メールで申し込む。同学校TEL079・676・4730
(小日向務)
