「東北に今年もおいしいお米を」 豊岡総合高インターアクトクラブ、手作業で苗植え
2022/05/23 05:30
はだしで田んぼに入って苗を植える生徒たち=豊岡市下宮
毎年、無農薬のアイガモ農法で育てた米を東日本大震災の被災地や地元の子ども食堂に届ける豊岡総合高校(兵庫県豊岡市加広町)のインターアクトクラブの部員ら約50人が22日、豊岡市下宮の「池上合鴨農園」でコシヒカリの苗約8千本を植えた。(長谷部崇)
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同クラブは東日本大震災のあった2011年、宮城県でボランティア活動に取り組んだ。翌12年から、同農園の田んぼを借りて、収穫した米を宮城県気仙沼向洋高校(気仙沼市)や女川町観光協会(宮城県女川町)などに届けている。
14アールで約600キログラムの米を収穫でき、近年は豊岡聴覚特別支援学校(豊岡市三坂町)のほか、豊岡市出石町や城崎町、熊本市の子ども食堂にも贈っている。
田植えには豊岡ロータリークラブや芦屋学園高校(兵庫県芦屋市)のインターアクトクラブのメンバーらも参加。はだしで水を張った田んぼに入ると、端から端まで張ったロープの前に横一列に並び、30センチ間隔の目印に合わせて、高さ約10センチの苗を泥にギュッと差し込んだ。豊岡総合高校2年の女子生徒(16)は「泥がひんやりして気持ちよかった。昨年みたいにおいしいお米を届けたい」と話した。
6月上旬に害虫や雑草などを食べてくれるアイガモ約20羽を放鳥。9月に稲刈りをし、11月に米を発送する予定。