「香住ガニ」漁獲金額、前季比21・8%増 観光回復傾向で需要増 今季の競り終了

2022/06/03 05:30

今季最後の競りに掛けられるベニズワイガニ=香住漁港西港

 兵庫県沖のベニズワイガニ漁(9月~翌年5月)が終了し、兵庫県香美町香住区若松の香住漁港西港で5月31日、今季最後の競りがあった。 関連ニュース しゃぶしゃぶや焼きガニ、香住ガニの魅力PR 県漁連が明石で料理教室 但馬のズワイガニ漁獲量502トン、過去25年で最少 記録的不漁続く 津居山は資源保護でミズガニ漁自粛 「漁師汁」の振る舞い、カニ身たっぷり丼…海の幸に長い列 浜坂漁港で「海鮮まつり」4年ぶり開催

 ベニズワイガニは日本海の水深約800~1500メートルに生息し、関西で水揚げされるのは同漁港のみ。地元では「香住ガニ」としてブランド化され、大型船1隻と小型船8隻が操業している。
 今季の漁獲量は1827トン(前季比5・2%減)で、漁獲金額は13億9172万円(同21・8%増)。1キロ当たりの単価は762円(同28・5%増)まで上昇した。
 但馬漁業協同組合によると、飲食店や宿泊施設に客足が戻りつつあるほか、外国産の価格高騰もあって、国内産の需要が高まっている。特に大型船が故障で漁に出られなかった5月は、1キロ当たりの単価が前季比2・3倍になったという。
(長谷部崇)

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