まるでジブリ映画、“鳥の巣”から大自然のパノラマ…ハチ北高原周辺に「映えスポット」
2022/06/14 05:30
神秘的な景観が広がる「もののけの森」=香美町村岡区大笹
ハチ北高原(兵庫県香美町村岡区大笹)のオートキャンプ場「グリーンパークハチ北」の近くに「もののけの森」と呼ばれる一帯がある。さらに足を延ばせば、鳥の巣を模した「アドベンチャー展望台」で大自然のパノラマを楽しめる。(長谷部崇)
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もののけの森は、「昇龍の滝」へ続く道の入り口付近。トチノキの古木や足元に広がるシダ植物のオシダが神秘的な景観をつくり出し、約1年前からこの名で呼ばれるようになった。
「森に一歩入るとレースのカーテンをくぐり抜けたみたいに涼しくて、鳥の声や木々の葉擦れ、川のせせらぎしか聞こえません」とハチ北観光協会。コケ類も豊富で観察会も開かれ、木々が色づく秋も見応えがあるという。
宝塚市からキャンプで訪れた男性(38)、女性(39)夫妻と長女(6)は「ジブリ映画のような雰囲気で、最高の思い出になった」と話した。
近くの山中にあるアドベンチャー展望台は昨夏、ハチ北観光協会のメンバーらが距離約300メートル、高低差約90メートルの登山道を整備した。標高約870メートルの地点で足場を組んで展望台を築き、小枝を集めてつくった直径2メートルの「巣」から眺望を楽しめるようにした。
同協会の田丸明人代表理事(66)は「登りはかなりハードだが、ワイルドな展望台からの絶景に疲れも吹き飛ぶはず」と話す。
登山道はかなり急で、ロープが設置されている箇所もあり、小学校高学年以上が対象。巣には紙製の巨大卵(約40センチ)も置いていたが、冬の大雪でつぶれてしまい、現在修理中という。もののけの森に案内の看板が出ている。
いずれも問い合わせはハチ北観光協会TEL0796・96・0732(木曜休み)