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竹野北前館に展示された、実際の5分の1サイズ、全長約6メートルの北前船の模型=豊岡市竹野町竹野
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竹野北前館に展示された、実際の5分の1サイズ、全長約6メートルの北前船の模型=豊岡市竹野町竹野

 「地元の歴史を知ってもらうきっかけになる」「町おこしにつながる」-。北前船の寄港地・船主集落が日本遺産に認定され、兵庫県内のゆかりの地からは、今後の地域振興に期待する声が多く寄せられた。

 北前船の寄港地が多い但馬地域。北前船などをテーマにした展示品を収めた「竹野北前館」(豊岡市竹野町竹野)では、5分の1サイズの北前船の模型も見られ、地元からは認定を喜ぶ声が聞かれた。

 一方、現在の神戸市兵庫区沿岸部周辺で栄えた「兵庫津」は、瀬戸内海水運の中核となった港町。北前船が出入りする拠点の一つで、淡路島出身の豪商・高田屋嘉兵衛(たかたやかへえ)らも住んでいたという。地元商店主らの地域おこしグループ「よみがえる兵庫津連絡協議会」の高田誠司会長(67)は「神戸港開港150年目として、『洋』の文化が注目されるが、北前船など、さらに以前の話はあまり知られていない。認定で、神戸の『和』の文化に光が当たればうれしい」と歓迎する。

 「北前船寄港地フォーラム」の開催を5月に控える淡路島。高田屋嘉兵衛の出身地にちなみ、寄港地以外では初めての開催となる。同フォーラム実行委員会会長の竹内通弘・洲本市長は「寄港地の新たな連携や交流の始まりをほうふつさせる。観光振興や地域活力の喚起につながることを期待したい」とコメントした。

 北前船の高速化に貢献した帆布「松右衛門帆(まつえもんほ)」を生み出した工楽(くらく)松右衛門は、高砂市出身。同市教育委員会は「松右衛門帆がなければ北前船の発展はなかったはず。松右衛門の存在を、広く全国に発信したい」と力を込める。

 赤穂市坂越は、18世紀ごろから廻船(かいせん)が東北まで盛んに往来していたとされる。住民グループ「坂越のまち並みを創る会」は昨年から、北前船ゆかりの地のPRを開始。包装紙に北前船をあしらった銘菓を販売し、観光客を呼び込もうとしている。同会の門田守弘会長(65)は「認定は活動の後押しになる。北前船に関するイベントを開き、観光の目玉にしたい」と話した。

【2017年4月29日掲載】

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