マネキンアイドル「銀山ボーイズ」5周年で再始動 生野で3年ぶりにイベント
2022/07/10 05:30
説明を聞きながら銀山ボーイズを見守る参加者たち=史跡・生野銀山
史跡・生野銀山(兵庫県朝来市生野町小野)の展示マネキンによるアイドルグループ「銀山ボーイズ」がデビュー5周年を迎え、9日、展示施設で記念行事「感謝ですツアー」があった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、本格的なイベントは約3年ぶりの開催となり、さらなる飛躍を誓った。(小日向務)
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銀山ボーイズは、1974年の施設オープン時から坑道の作業を再現してきた60体のマネキンで、2017年7月、「ギンギラ銀山パラダイス」でデビューした。当初3年は入場者数が年間8万人を超え、19年8月に3曲目のオリジナル曲を発表したが、翌20年からコロナ禍に見舞われた。
この日は、大阪や神戸、姫路、丹波などから10人が参加した。同施設の運営会社「シルバー生野」の妹尾高明社長らから、鉱山の歴史やボーイズの活動、エピソードなどを聞きながら、坑道や展示施設を巡回。それぞれのお気に入りのマネキンの前で、記念撮影する参加者もいた。
丹波市の男性会社員(42)と妻(42)は3回目の来訪。男性は「案内してもらったのは初めてだが、よく分かって楽しかった」と笑顔で話した。妻は「それぞれの役割や全体の物語がつくり込まれていてすごい。ボーイズをきっかけに鉱山で命がけの作業がされていたことなども知ることができた」と満足そうだった。