青紫色の花楚々と 「日本三大ききょう寺」の遍照寺で千株満開 香美・香住

2022/07/16 05:30

楚々とした花を咲かせるキキョウ=遍照寺

 「桔梗(ききょう)寺」として知られる兵庫県香美町香住区小原の遍照寺で、境内を彩る約千株のキキョウが満開となった。見頃は7月下旬ごろまで。 関連ニュース 【写真】50万本のヒマワリ 夏の日差し浴び、咲き誇る大輪 【写真】一面オレンジの花畑、マリーゴールド見頃 ハリマ化成加古川製造所 【動画】鮮やか涼しげハス見頃 姫路・夢前「蓮の花苑」

 約20年前から石部賢應(けんのう)住職(73)が、コケの緑に映える花として境内の小道や池の周りに植え始め、2008年から公開。京阪神や鳥取県からも参拝客が訪れるようになった。寺紋(じもん)(寺の紋章)もキキョウで、最近は交流サイト(SNS)などで「日本三大ききょう寺」の一つに数えられる。
 今年は5、6月の日照り続きで開花が遅れたが、雨上がりの朝方は青紫色の楚々(そそ)とした花がより引き立つ。石部住職は「ぜひ客殿から庭園全体を眺めてほしい。コロナ禍で胸にモヤモヤを抱える人にとっても、心安らぐ時間になれば」と話している。
 午前8時~午後5時。客殿では茶菓の接待がある。入山料が必要。TEL0796・36・3041
(長谷部崇)

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