不妊治療、保険適用外も助成 県内初、最大15万円を支給 妊娠・出産に安心を 朝来
2022/07/27 05:30
朝来市役所=朝来市和田山町東谷
兵庫県朝来市は、不妊治療の負担を軽減する市民向けの助成制度を新設した。4月から保険適用となった特定不妊治療だけでなく、適用外の治療も対象にした。保険の適否のいずれの治療でも助成するのは、県内の自治体で初めてという。(小日向務)
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不妊治療には、保険適用▽国が認めた「先進医療」▽保険適用外-があり、適用外の治療を併用すると、保険適用の分を含めて全額自己負担になるケースもある。同市は、保険適用の有無のいずれでも、診療・治療の費用を一部助成することで、安心して妊娠・出産できる環境づくりを推し進める。
新たな助成制度の対象は、市内在住の夫婦で2022年4月1日以降に開始した不妊治療を支援する。事実婚を含むとともに、治療の開始日に妻の年齢が43歳未満などの条件がある。
助成額は、治療費用の自己負担額の2分の1。先進医療を含む医療保険適用の治療の場合、助成の上限は内容に応じて10万円か、2万5千円となる。
保険適用外(全額自費治療)の不妊治療を受ける場合、助成の上限は15万円か5万円。特定不妊治療の一環として行った男性の治療では上限が10万円となる。助成が受けられる回数は、年齢などに応じて制限がある。
詳細は、市健幸づくり推進課TEL079・672・5269