但馬

  • 印刷
酒米新品種「85」で醸した「山廃純米原酒 但州」=香美町香住区小原
拡大
酒米新品種「85」で醸した「山廃純米原酒 但州」=香美町香住区小原

 酒造会社の香住鶴(兵庫県香美町香住区小原)は、県が開発した酒米の新品種「Hyogo Sake85」で醸した「山廃純米原酒 但州」を22日に発売する。熟成させたうま味が特長で、氷を入れたグラスに注ぐ「オンザロック」を提唱している。(長谷部崇)

 「85」は県北部向けのわせ種として県が育成し、2021年に品種登録された。夏場の暑さや県北部で発生の多い「いもち病」に強いほか、中心の「心白(しんぱく)」が大きいため、米を削らなくても使える割合が高く、純米酒づくりに向いているという。

 「但州」は新温泉町で栽培した「85」で醸造し、昨年春にできあがった酒を約1年半、タンクで熟成させた。濃厚な口当たりの後、すっと柔らかく切れる味わいが特長で、ダイレクトなうま味を感じてもらうため、原酒で販売する。精米歩合は63%、アルコール分は17度。

 新品種での醸造を記念して名付けた「但州」は、同社にとって「香住鶴」「福智屋」に続く新ブランド。新しい飲み方を提案しようと、宣伝文句などを入れたかぶせ紙でも「ロックで呑(の)む」とPRしている。

 「搾ってすぐの酒はすっきりと『若い』味だったが、熟成させることでうま味が増した。脂が乗った刺し身や但馬牛にぴったり」と福本和広専務(38)。年間約5千リットルを出荷予定で、1・8リットルが2860円、720ミリリットルが1760円。関西一円の酒販店やスーパーで購入できる。

 香住鶴TEL0796・36・0029

但馬
但馬の最新
もっと見る
 

天気(12月5日)

  • 14℃
  • 8℃
  • 50%

  • 14℃
  • 3℃
  • 50%

  • 13℃
  • 6℃
  • 60%

  • 13℃
  • 4℃
  • 50%

お知らせ