１０世帯に計１２５万円誤給付　コロナ対策の子育て世帯向け支援金、返還を依頼　豊岡

　豊岡市は２２日、新型コロナウイルス禍を受けて国が実施した低所得の子育て世帯向け支援金で、対象外の１０世帯２５人に計１２５万円を誤給付したと発表した。 関連ニュース コロナで授業減、なのに学費は減額されない　調べて分かった大学側の事情 「国は救う気あるのか」　書類不備の指摘も説明なく…申請１０回以上「コロナ支援金」 旧優生保護法下の強制不妊　兵庫・明石市議会が全国初の救済条例案可決、市で独自支援へ

　国はコロナ禍の家計支援策として、低所得のひとり親世帯とその他の低所得の子育て世帯を対象に「子育て世帯生活支援特別給付金」を実施した。
　市によると、誤給付があったのはその他の低所得の子育て世帯向けで、本来は市県民税が非課税の父母を対象に１８歳以下の１人につき５万円を支給する。
　１０世帯の内訳は、２０２１年度分が１世帯、２２年度分が９世帯。非課税世帯を抽出する際、給与以外の所得があるのに給与のみで非課税者と判断したケースなどがあったという。
　市は順次返還を依頼しており、全額返金される見通しという。再発防止策として「データ抽出時に詳細な条件を付記することや、処理手順の再確認などを行う」としている。（石川　翠）