県内最大級「天滝」、登山道が通行可能に 紅葉期控え、橋など応急復旧 養父
2022/10/22 05:30
登山道が応急復旧され、22日には通行可能となる。天滝は11月上旬に紅葉の見頃を迎える=養父市大屋町筏
兵庫県養父市は「日本の滝百選」に選ばれている天滝(同市大屋町筏)への登山道を、22日から通行可能にする。大雪で土砂が流出したり、橋が損傷したりした影響で今春から通行を禁止していた。天滝は紅葉の名所で、来月上旬には見頃を迎える。関係者は「滑りやすく、狭いところもあるので気を付けて通行を」と話している。
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天滝は、落差98メートルと県内最大の滝とされる。天滝渓谷入り口の駐車場から、渓流沿いの登山道を約1・2キロ歩くと天滝に着く。途中に夫婦滝や鼓ケ滝なども楽しめるハイキングコースとして人気がある。
今年3月下旬、市の関係者らが登山道を点検したところ、大雪による土砂の流出や三つの橋で損傷があったという。このため、安全が確認できるまで、天滝は入山禁止としていた。
その後、被害の現地調査を踏まえて、一部の橋と登山道の修復に加え、迂回(うかい)路を設けるなどして応急復旧を行った。
地元ボランティアらでつくる「天滝を生かす会」の大谷義信会長は「何度も大雪でやられて、天滝の登山道管理には世話がかかるようになっている。時間がかかったが、何とか紅葉に間に合った」と話している。(桑名良典)