丹波

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 兵庫県丹波市青垣地域の4小学校が少子化で4月に統合する。各校が築いた140年余りの歴史はさまざまだ。伝統の給食、竹馬遊び、歌い継いだ心-。学舎(まなびや)が抱く思い出を、そっとのぞかせてもらった。

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 白い湯気の向こうに、いつも教室の子どもたちの笑顔があった。

 2005年に学校給食が始まるまで、冬季に神楽小学生の保護者らが振る舞った「みそ汁給食」。冷えた弁当を食べる児童を温めたいと、大人たちは毎日交代で大鍋いっぱいにこしらえた。同校の記録には、戦時下の1942(昭和17)年に始まったとある。

 「具が毎日違って、いっぱい入ってて。おいしかったなあ」。卒業生の男性(50)=丹波市青垣町稲土=は懐かしむ。大根や白菜などの野菜は親が持ち寄った。約40年前に調理当番をした女性(74)=同町大名草=は「鍋が空っぽになるのがすごくうれしくて」。

 みそ汁を温めたガス式鍋は今、同校家庭科室の片隅に眠る。直径約1メートル。回転用のハンドルは結構重い。

 男性によると「おかわりは早い者順の争奪戦だった」らしい。使い込まれた大鍋のふたを開けると、冬の教室に響くはしゃぎ声が聞こえた気がした。(岩崎昂志)

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