丹波

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研究結果に基づく色のカードを、対応する自社銘柄にかざす社員ら=丹波市市島町中竹田、西山酒造場
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研究結果に基づく色のカードを、対応する自社銘柄にかざす社員ら=丹波市市島町中竹田、西山酒造場
研究成果を説明する石崎真紀子研究員(右)と前田初男教授=丹波市市島町中竹田、西山酒造場
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研究成果を説明する石崎真紀子研究員(右)と前田初男教授=丹波市市島町中竹田、西山酒造場

 奥深い日本酒の味わいを「色」で表すと-? 「小鼓」ブランドの西山酒造場(兵庫県丹波市市島町中竹田)と兵庫医療大学薬学部(神戸市中央区)が、ユニークな共同研究に取り組んでいる。多くの人が色に抱く爽やかさや固さなどのイメージを利用し、酒を飲み慣れていない人でも直感的に、分かりやすい表現として商品PRに生かす狙いだ。中間発表がこのほどあり、計13種類の銘柄の色として緑や黄、紫などが提案された。

 日本酒は一般的に、比重で測定する「日本酒度」が甘口、辛口の目安に使われている。しかし、熱心な左党でもある同学部の前田初男教授(分析化学)と石崎真紀子研究員(色彩科学)は「この尺度だけでは飲んだ感覚と異なる場合がある。ワインのように世界で普及を進めるには新しい表現が必要」と考え、関心を持った西山酒造場と昨年3月から研究に着手した。

 昨年8月に試飲実験を行い、評価尺度として「軽い・重い」「素朴・洗練」「落ち着いた・元気な」など21対の形容詞を用意。20~50歳代の学生や教員ら37人が同社の8銘柄と他社の5銘柄を飲み、形容詞ごとに7段階で評価した。次に、28種類の色についても同じ尺度で評価をつけた。

 結果を科学的に分析し、評価が似た銘柄と色彩を判定。日本酒は味の違いが繊細なためか、似た系統の色になった銘柄が多かったが、同じ甘口銘柄の中でも緑や紫、淡いピンク色などに分かれたものもあった。

 石崎研究員は「絶対的な分析ではなく、あくまで表現の一つ。形容詞の数を絞るなどさらに研究の余地がある」と強調し、今後は香り成分などの分析も進める。同社の西山周三社長は「酒の発信方法として面白い。よりシンプルな表現ができれば市場が広がる」と期待をかけている。(岩崎昂志)

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