丹波

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江戸時代の下竹田村を紹介したカラーのダイジェスト版。治水や藩庁とのやり取りなど中間管理職としての代官の様子や当時の郵便事情なども描かれている=丹波市柏原町小南
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江戸時代の下竹田村を紹介したカラーのダイジェスト版。治水や藩庁とのやり取りなど中間管理職としての代官の様子や当時の郵便事情なども描かれている=丹波市柏原町小南
江戸後期から幕末・明治の日誌を元にした下竹田村の地域史下巻では版籍奉還のドタバタなどを記述。非売品で市内の図書館にある=丹波市柏原町小南
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江戸後期から幕末・明治の日誌を元にした下竹田村の地域史下巻では版籍奉還のドタバタなどを記述。非売品で市内の図書館にある=丹波市柏原町小南

 兵庫県丹波市市島町竹田地区の竹田地区自治振興会が、江戸時代の地域史をまとめた「依田家文書から見た湯長谷藩時代の下竹田村-カラーダイジェスト版-」を発行した。牛泥棒に連帯責任を負わせたり、田植え前に雨乞いを許可したりと、在地代官の業務日誌を土台にして、簡素な言葉遣いとふんだんに盛り込まれた図解や写真で、当時の暮らしぶりが詳細に描かれている。この冊子で学ぶ地域史入門講座が6月2日午後1時半からライフピアいちじま(同市市島町上田)である。

 江戸時代の下竹田村の大半は湯長谷藩(福島県)丹波領として統治された。在地代官の依田家が実務を担い、江戸中期から明治維新にかけての日誌が残されている。冊子は自治振興会が地域活性化策の一環で企画し、歴史愛好家団体の市島町史実研究会が日誌解読を担当した。

 研究会が昨春と今春に「依田家文書から見た湯長谷藩時代の下竹田村」の上下巻にまとめた後、子どもたちも学びやすいようにと、市内の地域史研究家山内順子さんがまとめ直した簡略版が好評だったため、あらためてダイジェスト版を作った。

 ダイジェスト版は、福島県の湯長谷藩が丹波を統治した経緯のほか、牛泥棒に対する処遇、代官の許認可や借金、手紙のやり取りを通じて当時の村の様子を紹介。奉納された絵馬や代官屋敷の図解、系図などの資料も多彩に盛り込んだ。

 歴史講座を担当する市島町史実研究会の青木正文さん(75)は「竹田が舞台だが、江戸時代の丹波の村はきっと似た感じだったはず。冊子からご先祖様の暮らしぶりを身近に感じてもらえれば」と話している。2日にある講座は無料。7月以降もほぼ同じ内容で計4回、場所を変えて開催される。ダイジェスト版(500円)の会場販売もある。(中西幸大)

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