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名物の卵かけご飯。あっさりした卵がご飯によく絡んで食欲をそそる=かどのの郷
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名物の卵かけご飯。あっさりした卵がご飯によく絡んで食欲をそそる=かどのの郷

 「たまごかけごはん」。県道78号沿いに立つ黄色の旗や看板に、簡素な宣伝文句が踊る。兵庫県丹波市氷上町上新庄の交流会館「かどのの郷」内の食堂に、10年前に加わった逸品だ。地元産の卵と米を使った地産地消のメニューは、口コミで「安くてうまい」と評判が広まり、土日は行列ができることもある。税込み350円の一杯が、地域の活気作りに一役買っている。

 同館は、2006年に地域住民同士の交流や都市部と農村の交流を目的に開館した。現在の食堂スペースは、かつて地元男性対象の料理教室を開催していた場所だった。しかし、同教室は、数回で終了。同館を運営する葛野報徳自治振興会は「地域交流の場を絶やすまい」と知恵を絞り、限定20食の日替わりランチを出す喫茶スペースを始めた。

 ランチは、テレビでの紹介で認知度が高まり、来館者数はうなぎ登り。だが、売り切れの苦情も相次ぐようになった。そこで、同振興会が目を付けたのが、同館近くにある養鶏場だった。

 「卵かけご飯しよう」。

 食材が地元で調達でき、準備の手間がかからず、客の回転が速い卵かけご飯は、同館に最適の一品だった。みそ汁と漬物を付け、「350円の贅沢」と銘打って献立に加えると、たちまち看板商品に。休日や行楽シーズンの昼時は、食堂の23席はあっという間に埋まる。養父市のしょうゆ会社に協力を仰いで開発した卵かけご飯用のしょうゆも好評で、卵と一緒に購入して帰る客も多いという。

 原材料費が高騰する中、ご飯は2杯まで、卵は何個でもおかわり自由の形を貫く。今年3月まで施設長を務めた山口善男さん(74)は「卵かけご飯目当てで来たお客さんが、売店で菓子や野菜を買ってくれることも増えた」と振り返り、「かどのの郷の活気が地域の活気に直結している」と話す。

 午前8時半~午後5時。食堂は午前11時~午後3時。材料等の都合で早く閉まる日もある。水曜休み。かどのの郷TEL0795・82・4224

(真鍋 愛)

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