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食肉処理施設「カーリマン」を開設した新田哲也さん(左)と妻の晶子さん=丹波篠山市大上
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食肉処理施設「カーリマン」を開設した新田哲也さん(左)と妻の晶子さん=丹波篠山市大上

 シカを食肉として利用し、スポーツ医学などの教育にも役立てる食肉処理施設「カーリマン」が、兵庫県丹波篠山市大上に誕生した。地域おこし協力隊の新田哲也さん(35)が国の補助金を受けて開設した。4月末にあったプレイベントでは、大学生や理学療法士らが、新田さんによるシカの“解剖”を見学。鹿肉料理も振る舞われ、住民らと共に味わった。

 新田さんは神戸市出身で、2017年秋から丹波篠山市で活動。狩猟免許を持ち、獣害対策に取り組む。農林業の被害が大きい一方で、捕獲されたシカの9割が廃棄される現状から、鹿肉を資源として活用する方法を探していた。

 新田さんと妻の晶子さんは大上地区の空き家を借りて暮らし、その敷地内に木造平屋の施設を建てた。「カーリマン」は「狩り」などから思いついた造語。駆除された鹿肉を食用肉として出荷するほか、解剖を見せることで医学分野の教育にも活用しようと、セミナーを開く。

 プレイベントは神戸大学農学研究科、黒田慶子教授との連携で開催。同大医学部保健学科の学生やスポーツトレーナーら10人が参加した。前日に捕獲したシカを施設で解体し、臓器や筋繊維を実際に手で触りながら、人の筋肉や骨格との違いを確かめた。同大4年の男子学生(21)は「人にあってシカにない構造もあり、体の構造を知る勉強になった」と話す。

 鹿肉ソーセージやサラミ、鹿肉カツなど料理の振る舞いも。地元の人たちも鉄板で鹿肉を焼いた。新田さんは「シカやイノシシなど年間400頭の処理を想定している。狩猟の意味を知ってもらう拠点になれば」と話していた。

 カーリマンでは鹿肉ソーセージやサラミなどの販売も行う。kaarimannoadoresu@gmail.com(金 慶順)

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