丹波

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ウィーンで羽化したオオムラサキの雄(兵庫丹波の森協会提供)
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ウィーンで羽化したオオムラサキの雄(兵庫丹波の森協会提供)
国立シェーンブルン動物園に設置されているオオムラサキの専用展示ケージとバイセン・バッハ園長(兵庫丹波の森協会提供)
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国立シェーンブルン動物園に設置されているオオムラサキの専用展示ケージとバイセン・バッハ園長(兵庫丹波の森協会提供)

 兵庫丹波の森協会(兵庫県丹波市柏原町柏原)と市民団体「兵庫丹波オオムラサキの会」は、オーストリアの首都ウィーン市13区に贈った国蝶オオムラサキの幼虫が、区内の動物園で7月初旬から羽化し、産卵とふ化にも至ったと発表した。幼虫の贈呈は2016年から続けているが、産卵とふ化が確認されたのは初めて。園内での繁殖に向けて大きく前進した。

 協会と13区は、1993年に友好親善協定を結んでいる。ウィーンの森を「丹波の森構想」の手本にしようと、丹波地域旧10町の町長が視察に訪れたことがきっかけ。オオムラサキを交流のシンボルにすべく、2016年から、協会が運営する丹波の森公苑で飼育した幼虫や卵を13区に贈っている。

 飼育には、世界最古の動物園とされる区内の国立シェーンブルン動物園が取り組んでいるが、試行錯誤の連続だった。幼虫を初めて贈った16年は、30匹中7匹が羽化したものの死滅。贈呈2~4回目(17年)の卵や幼虫は全滅した。

 同会の足立隆昭会長(80)は「丹波に比べ年間の降水量が少ない。オオムラサキは乾燥に弱いので心配していた」と振り返る。しかし、ケージ内を霧吹きで湿らせるなど、さまざまな対策を助言し、5回目の今年2月に贈った幼虫60匹では、30匹が生育。一部がさなぎとなり、7月初旬にはついに羽化が始まった。23日時点で雄14匹、雌6匹が成虫となり、約200個の卵も確認。26日には、一部がふ化に至ったと現地から報告があった。

 13区のシルケ・コバルド区長からは「オオムラサキが13区市民およびウィーン市民に幸せを送ることを祈っている」など感謝のメッセージが届いた。足立会長は「ようやくここまで来たかという実感がある」と喜び「オオムラサキは日本や中国などアジアにはいるが、ヨーロッパで繁殖が実現すれば画期的」と話す。

 6月からは、日本とオーストリアの修好150周年を記念し、専用の展示ケージが設けられ、一般公開されているという。動物園からは繁殖方法について熱心に問い合わせがあり、足立会長らは連絡を密にし、助言を続ける。(藤森恵一郎)

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