丹波

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丹波豪雨をテーマに絵本を制作する生徒たち=市島中学校
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丹波豪雨をテーマに絵本を制作する生徒たち=市島中学校
前山地区の住民の体験談に耳を傾ける西安由莉さんと奥畑紗羽さん=オアシスいつせ
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前山地区の住民の体験談に耳を傾ける西安由莉さんと奥畑紗羽さん=オアシスいつせ

 17日で発生から丸5年となった丹波豪雨の教訓を次代に継承しようと、兵庫県丹波市立市島中学校(同市市島町上垣)のカルチャー部が絵本を制作している。カラフルなセロハンを使う切り絵「ステンドアート」を用い、子どもにも分かりやすく印象に残るよう工夫。部員たちは「被災された人たちの心情を丁寧に描きたい」と、被災者への聞き取りや現場取材を進めている。

 同部には14人が所属しており、絵本は3年の西安由莉さん(14)と奥畑紗羽さん(14)が中心となって、7月から制作を始めた。丹波豪雨が起きた2014年、2人は小学校4年生だった。「まだ幼くて、ニュースで見たけどピンとこなかった」と振り返り、被災した先輩の話を聞いたり、ボランティアに参加したりする中で、記憶を継承する大切さを実感し、絵本化を決めた。

 ストーリーは西安さんが担当した。甚大な被害を受けた同市市島町の前山地区を舞台に、復興の歩みや豪雨災害の脅威、地域おこしに励む住民の姿などを取材に基づいてつづる。発生当時の自分たちに重ね合わせ、小学4年の少女を主人公にした。奥畑さんは原画を手掛け、切り絵は全部員で協力する。

 7月30日、同市市島町上竹田の交流施設「オアシスいつせ」を2人で訪問。被災した8人から「毎晩眠れず、目覚めると涙が流れていた」「ご近所さんに会うとホッとして、コミュニケーションの大切さをかみしめた」といった体験談を聞き取った。

 西安さんと奥畑さんは、「直接話を聞き、リアルな気持ちを知ることができた。各家庭で語り継ぐのに役立つ絵本にしたい」とペンを握る手に力を込める。

 絵本は年内に完成予定。複製し、市内の子ども園や学校、図書館などで広く展示したいといい、県青少年本部などが主催するコンクールにも出品する。(大田将之)

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