丹波

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葛野地区のヒメクロモジを使った精油=丹波市氷上町上新庄
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葛野地区のヒメクロモジを使った精油=丹波市氷上町上新庄
デイサービスかどの内の1室を「里山ラボ」として使用し、商品開発や製造にあたる(左から)取締役の三輪邦興さん、取締役の今村邦夫さん、代表の八尾正幸さん=丹波市氷上町上新庄
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デイサービスかどの内の1室を「里山ラボ」として使用し、商品開発や製造にあたる(左から)取締役の三輪邦興さん、取締役の今村邦夫さん、代表の八尾正幸さん=丹波市氷上町上新庄

 兵庫県丹波市氷上町の葛野地区に自生する香木のヒメクロモジを原料にした精油が、26日から市立休養施設「やすら樹」(同市氷上町清住)で発売される。同施設や地域密着型通所介護の「デイサービスかどの」を運営するかどの(同市氷上町上新庄)が、通所者のアロマセラピーのために作っていた精油を商品化した。取締役の三輪邦興さん(70)は「さわやかで甘い香りを一般の方にも楽しんでもらいたい」と話す。

 クロモジはクスノキ科の落葉低木で、本州や四国、九州などに幅広く分布し、古くからようじの材料に使われてきた。近年、成分の研究が進んだ結果、香りのリラックス効果など、健康面で注目されるようになり、枝葉を蒸留して得られる精油が全国各地で作られている。

 かどのでは、地域の豊富な森林資源を健康増進に役立てようと、さまざまな植物の活用策を検討する中で、葛野地区に生えるクロモジの一種ヒメクロモジに着目した。バイオマス(生物資源)の利用を研究し、高校で特別非常勤講師を務めた経験もある三輪さんが独学で精油の製造方法を究め、インターネットで買い集めた部品で水蒸気蒸留装置を自作。約2年をかけて商品化にこぎ着けた。

 水にもこだわり、環境省が平成の名水百選に認定した多可町加美区の湧き水「松か井の水」を抽出に使っている。一度に作ることができる量は少なく、同社では枝葉1キロの粉末を約2時間かけて蒸留し、3~4ミリリットルのみ。価格は5ミリリットルで税抜き4500円とした。

 商品名は「KOHARU ORGANIC(コハル オーガニック) 姫黒文字」。明治・大正期、仕事で足を失った義父の代わりに15歳から家計を支え、その親孝行が世間に広く知られることとなった丹波市出身の森安小春にちなんだ。

 今後、同じく葛野産のタムシバ(別名ニオイコブシ)やスギの精油、茶の実油の商品化計画もあり、統一ブランド「KOHARU ORGANIC」として売り出す方針だ。三輪さんは「葛野地区を盛り上げる活動にしていきたい」と、地域おこしの起爆剤としても期待を掛ける。

 ホームページ(http://koharuorganic.com/)でも販売する。かどのTEL0795・82・8355

(藤森恵一郎)

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