丹波

  • 印刷
掘り起こしたカプセルを開封する横田自治会の正呂地隆志会長=丹波市氷上町横田
拡大
掘り起こしたカプセルを開封する横田自治会の正呂地隆志会長=丹波市氷上町横田
自身が書いた手紙や家族写真などを手に取り、感激する松井宣子さん(右)=丹波市氷上町横田
拡大
自身が書いた手紙や家族写真などを手に取り、感激する松井宣子さん(右)=丹波市氷上町横田
新しいカプセルに手紙や記念品を入れる子どもたち=丹波市氷上町横田
拡大
新しいカプセルに手紙や記念品を入れる子どもたち=丹波市氷上町横田

 30年の時を超えて-。改元を記念し、1989(平成元)年に埋めたタイムカプセルを掘り起こすイベントが6日、兵庫県丹波市氷上町横田であった。住民たちが、未来の自分や家族に宛てた手紙などを次々と取り出し、懐古の感激にひたった。令和年間の平穏を祈りながら、次の改元時に開封する新しいカプセルも埋めた。

 正呂地力さん(故人)ら当時の横田自治会役員が企画し、約80軒が手紙などを入れ、公民館横の広場に埋めていた。改元を機に掘り出すことは、代々の役員で申し送りがあったという。

 この日は、約50軒の80人ほどが集まり、ショベルカーで慎重に掘ると、直径50センチ、高さ1メートルほどの繊維強化プラスチック製のカプセル二つが土の中から登場。正呂地隆志会長(64)らが開けると、大量の黒い物体が流れ出た。目を丸くする住民。正体は、もみ殻を蒸し焼きし炭化させた「燻炭」で、手紙などを湿気から保護するために入れたとみられる。

 燻炭をかき出すと、平成元年11月5日付の「タイムカプセル埋設趣意書」が現れた。「『昭和』の横田を記念し、永く後世に伝えるべくここに現在の『横田区』の姿をタイムカプセルに託し埋設することとしました」などとつづられていた。

 続いて、思い出の品々がざくざくと出てきた。冷凍用の食材保存袋に1軒ずつ小分けしてあり、当時の新聞や雑誌が入ったものも。女性(66)は、自筆の手紙や家族写真、子どもが描いた祖父母らの似顔絵を手に取った。手紙には家族構成や近況、物価、献立などを細かく記録しており「当時が思い出されて感動です」と目を潤ませた。

 水道管を加工した令和の新カプセルは、燻炭ではなくウレタンで保護する“進化版”。手紙や記念品に加え、2014年の丹波豪雨による土砂災害や復興の歩みを伝える写真も入れた。

 東小3年の女児2人(8)は「何を書いたかは内緒」と笑い、大切そうに手紙を収めた。(藤森恵一郎)

丹波の最新
もっと見る

天気(11月20日)

  • 14℃
  • 8℃
  • 20%

  • 10℃
  • 7℃
  • 60%

  • 14℃
  • 9℃
  • 10%

  • 12℃
  • 8℃
  • 30%

お知らせ