近畿6府県で造られた清酒の出来栄えを評価する本年度の「清酒鑑評会」で、丹波地域(兵庫県)の4蔵元が優秀賞に輝いた。丹波・篠山酒造組合によると、一度に4蔵元が受賞するのは珍しいといい、関係者たちは喜びに沸いている。
鑑評会では96蔵元が清酒162点を出品。大阪国税局の鑑定官らが審査し、62点を優秀賞に選んだ。
丹波地域からは、吟醸酒の部で西山酒造場の「小鼓」と黄桜丹波工場の「黄桜」、燗酒用清酒の部で、山名酒造の「奥丹波」、鳳鳴酒造の「鳳鳴」、黄桜丹波工場の「黄桜」が選ばれた。
同組合の山名純吾理事長(山名酒造社長)は「私が知る限り、4蔵元が一度に受賞するのは初めて」とし「丹波杜氏が造る酒が評価され、流れが来ているなと感じる。各蔵の努力が形となりうれしい」と声を弾ませていた。(藤森恵一郎)
