丹波

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荻野(赤井)直正などのイラストを多く手掛ける、イラストレーターの中川英明さん=丹波市柏原町小南
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荻野(赤井)直正などのイラストを多く手掛ける、イラストレーターの中川英明さん=丹波市柏原町小南

 戦国武将・明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送開始まで、1カ月を切った。兵庫県丹波市のイラストレーター、中川英明さん(35)が描く光秀のライバル、荻野(赤井)直正らのイラストは、旗やバスなど、多種多様な媒体で、丹波と光秀のゆかりをPRしている。かつて「丹波が嫌いだった」という中川さん。直正の絵を描き始めたきっかけや、大河への期待を聞いた。

 20代の頃は、地元・丹波が嫌いだった。でも、何で嫌いなのか、理由は分からなかった。モヤモヤを拭い去りたくて図書館で郷土史を読み始め、「丹波戦国史」(青木俊夫、村上完二、船越昌、芦田確次著、1973年)に出合った。圧倒的な情報量で、学術的に丹波の歴史を論じようと試みている本で、何より、筆者の「丹波愛」が詰まっていると感じた。この本をきっかけに、丹波限定で戦国時代の歴史にのめり込んだ。

 特にひかれたのが直正で、「悪右衛門」というインパクトの強い異名に驚き、調べ始めた。おじを殺して黒井城主になるという下克上を果たし、継室に元関白・近衛前久の妹を迎え、毛利家とつながりがあったともいわれる-。「丹波にこんな戦国武将がいたのか」と、ワクワクした。

 2013年から、丹波市や、直正が治めた黒井城のお膝元・黒井地区から依頼を受け始めた。パンフレットに載せる直正や春日局のイラストを描くようになり、自分も大河誘致の活動に参加し始めた。黒井城まつりでは、丹波弁でしゃべって動く直正が見たくなって描いた漫画「あかきなみうつ」を配布した。漫画はネットでも公開していて、丹波以外の方からも、いい反応を得ている。

 光秀の漫画も制作していたが、完成させる前に大河の題材に決定した。想定より早く、驚いた。丹波のこともドラマで取り上げられたらうれしいが、何より、歴史に忠実に、光秀の生涯を描き切ってほしい。一方で大河は、丹波に興味を持ってもらえるチャンスとも思う。来年以降も直正のように「呼び込み戦法」を続け、丹波の価値を再発見してもらえたら。

 個人的には、直正関連のイラストは来年で区切りを付けたい。今後はイラストレーターとして、活動の幅をさらに広げていきたい。(聞き手・真鍋 愛)

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