丹波

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階段を巡り、意見を交わす市民と市職員ら=丹波市春日町黒井、しろやま交流館
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階段を巡り、意見を交わす市民と市職員ら=丹波市春日町黒井、しろやま交流館
雲海の絶景が広がる城跡に設置されたアルミ製の階段=黒井城跡(小田信行さん提供)
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雲海の絶景が広がる城跡に設置されたアルミ製の階段=黒井城跡(小田信行さん提供)

 補修工事中の国史跡・黒井城跡(兵庫県丹波市春日町)で、同市が山頂付近に設置したアルミ製階段を巡り、城郭愛好家や市民らから「景観を損ねる」と不満が出ている。法的に問題はないが、武骨なその姿は雲海観測の名所でもある山城跡で独特の存在感を放っており、市では塗装するなど、善後策について検討を始めた。

 黒井城跡は、2017年に日本城郭協会の「続日本100名城」に選出された山城。戦国武将の明智光秀が「丹波攻め」を仕掛けた舞台としても名高く、光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」放送を2020年に控え、登山客が増えている。今回の工事は、表土の裸地化や石垣の崩落対策として、文化庁の補助を受けて行われている。

 問題のアルミ製階段は今年12月に設置され、山頂の3カ所にくいで固定された。その直後から、城郭愛好家から違和感を訴える声が出始め、会員制交流サイト(SNS)上でも話題に。25日夜にしろやま交流館(同市春日町黒井)であった意見交換会では、市側が「規制は最低限にとどめ、安全対策や遺構保護を行う方法を考えた結果。(アルミ製階段は)軽くて耐久性がある」と理解を求めたのに対し、市民らからは「(城跡に)全く似つかわしくない」「アルミ階段は冬場は凍って滑る」といった批判が噴出した。

 階段設置を受け、市民有志らが立ち上げた「黒井城の遺構を守る会」(井上朋己会長)からは「木製階段に交換するか、アルミを木で覆ってほしい」などの要望が出された。

 階段について、市文化財課では「あくまでも仮設」としつつ、今後実施する予定の遺構調査などを念頭に、「今すぐ撤去はできない」とする。「市民の反発の声や、SNSでたたかれていることは把握している。景観になじむように塗装するなど、対応を検討している」とし、さまざまな要望を踏まえ、年明けにも対応する方向で調整している。

 今回の工事は20年1月10日までの予定。より安全に登城してもらうため、アルミ製階段や柵の設置、登山道の補修などに取り組む。防護ネットによる石垣の保護なども行う。(大田将之)

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