丹波

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もろみを包んだ布からしたたり落ちる新酒=狩場一酒造
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もろみを包んだ布からしたたり落ちる新酒=狩場一酒造

 兵庫県丹波地域の各蔵元で、新酒の出荷が最盛期を迎えている。銘酒「秀月」で知られる同県丹波篠山市波賀野の狩場一酒造では、丹波杜氏らが朝早くから伝統的な「寒仕込み」による酒造りに追われている。

 同社は1916(大正5)年創業。法人化に伴い、2018年に現在の社名となった。自社の田んぼで栽培した山田錦や富山県産の五百万石を使い、10月末から仕込みを開始。作業は3月中旬ごろまで続き、純米酒や大吟醸など、12種類を生産する。

 蔵では約600キロの酒米を蒸し、「もやし」と呼ばれる麹菌をかけてこうじを作る。続いて、こうじに米などを合わせて発酵させた「もろみ」を布に包み、自重で搾っていく。

 今年はもろみがよく溶けており、米のうま味が出て味がしっかり乗っているという。同社の狩場一龍社長は「蔵人のチーム力で、素直な味わいの酒に仕上がった」と話している。

 同社では2月末日まで、新酒まつりを開催中。1月26日の鏡開きや、2月9日の酒蔵見学会など、多彩な催しが行われるほか、まろやかな味わいが人気の「朝一番しぼり」を数量限定で販売する。同酒造TEL079・595・0040

(綱嶋葉名)

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