丹波

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再建が進む左近神社=丹波篠山市草ノ上
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再建が進む左近神社=丹波篠山市草ノ上
倒壊した本殿と小宮=2018年7月、林茂さん提供
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倒壊した本殿と小宮=2018年7月、林茂さん提供

 平成最悪の水害をもたらした2018年の西日本豪雨で、最初の大雨特別警報が出されて、6日で2年が過ぎた。裏山が崩れ、流れ出た土砂で大きな被害を受けた左近神社(兵庫県丹波篠山市草ノ上)では、本殿の再建工事が進む。すでに基礎工事は完了し、柱も立ち上がった。順調なら9月にも完成する運びだ。(綱嶋葉名)

 左近神社は周辺7集落の総社で大山(おおやま)祇神(つみのかみ)を祭っており、秋祭りは毎年10月の第2日曜に行われる。豪雨のため、神社の被災が明らかになったのは、18年7月7日の昼頃だった。

 翌8日に、伝統行事「御千度参り」を予定していた宮総代らは、長く降り続く雨の影響が心配になり、神社の様子を見に行くことに。到着後、鳥居をくぐって石段を登ると、そこには目を疑う光景が広がっていた。

 神社の本殿と四つある小宮は、北側の裏山が崩れて流れ出した土砂で倒壊していた。当時、草ノ上地区の自治会長だった林茂さん(75)は、屋根が崩れ落ち、社の骨組みも無残に折れた惨状に「どうしたらいいんや…」と途方に暮れたという。被害が発生したのは、6日夜から7日昼ごろとみられる。

 実は、神社が災害に見舞われるのはこれが初めてではなかった。04年の台風23号では鳥居が倒壊。17年9月には台風で、「ご神木」である高さ約30メートルのスギが倒れ、鳥居の前に立つ石垣に直撃した。そのたびに修復してきたが、雨で北側の山が崩れるのは「完全に想定外だった」(林さん)。

 今回も再建することに決めたが、元の場所に再建すると、想定以上に多額の費用がかかることが判明した。土砂災害特別警戒区域に指定されていることもあり、神社の役員や自治会長らが再建について話し合った結果、石段の下に場所を移して再建することになった。

 工事は昨年9月に始まった。石段を少し動かして新たに本殿を建てるスペースを確保したほか、倒れてもおかしくなさそうな木は伐採。予定地の周囲はコンクリートの擁壁で固めた。小宮は一つにまとめ、合祀(ごうし)する予定という。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、10月の秋祭りは開催できるか決まっていないが、「祭りには間に合うように」という住民たちの思いに合わせて、9月中の工事完了を目指す。

 「元の位置に再建できればよかったけれど、安全のためには仕方ない。集落の高齢化も進んでいるので、石段の下の方がお参りしやすくなるかも」と宮司の日置春弘さん。林さんは「想像していたより、立派に仕上がってきた。出来上がりが本当に楽しみ」と秋の訪れを心待ちにしている。

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