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被差別部落の日常などをつづった西誓寺文書「日々年代記」の複写=丹波篠山市民センター
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被差別部落の日常などをつづった西誓寺文書「日々年代記」の複写=丹波篠山市民センター
「丹波篠山市部落史研究委員会」が発足し、委員に委嘱状が手渡された=丹波篠山市民センター
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「丹波篠山市部落史研究委員会」が発足し、委員に委嘱状が手渡された=丹波篠山市民センター

 約200年前に兵庫県丹波篠山市内の被差別部落の日常をつづった西誓寺(さいせいじ)の文書「日々年代記」などを読み解き、現代社会での差別解消に生かそうと、市では「同市部落史研究委員会」を立ち上げた。3年間で文書を検証、整理し、市民が分かりやすい形に編さんする。同委員会は「正しい知識を持ってもらうことで、偏見や差別の解消に役立てたい」としている。(金 慶順)

 文書は市内の西誓寺に所蔵されており、被差別部落の日常が1792(寛政4)年から1858(安政5)年にかけて、日記のように記されたもの。篠山藩に負わされた雨乞いや刑場の管理、近隣の村とのやり取り、差別事件などが幅広く記録されているという。

 2007年、元市職員や教諭ら有志が「部落史研究会ささやま」を立ち上げて文書の解読を開始。だが、市民に知ってもらう場がなかったため、市が委員会を発足させた。正しい認識に向けて成果を公開し、市史に取り入れることも検討するが、差別意識を誘引しないよう情報は慎重に扱うとしている。

 初日の2日は酒井隆明市長が委員8人とアドバイザーの神戸大学大学院、松本充弘学術研究員に委嘱状を交付。会長には部落解放同盟丹波篠山市支部連絡協議会の塚本一男さんが、副会長には部落史研究会の今井進さんが就任した。今後は専門部会で解読や目録作りなどを進める。

 今井副会長によると、文書には差別的な言葉も記されているが、近隣の村と共同作業を行う様子なども描かれている。今井副会長は「現代の差別のあり方に通じる面がある」とみている。

 委員会では、新型コロナウイルス感染拡大などから生まれた現代の差別についても語られた。塚本会長は「過去に生きた人の文書を今のまちづくりに生かし、人権を尊重する温かい社会がつくられるように編さんしたい」と話した。市人権推進課TEL079・552・6926

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