丹波

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階段の塗装作業を行う地元住民ら=丹波市、黒井城跡
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階段の塗装作業を行う地元住民ら=丹波市、黒井城跡
塗装される前の階段。日光が当たって光っていた=丹波市、黒井城跡
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塗装される前の階段。日光が当たって光っていた=丹波市、黒井城跡

 国史跡の黒井城跡(兵庫県丹波市)に設置後、その独特の存在感から「景観を損ねる」などと住民や城郭ファンから不満が寄せられていた銀色のアルミ製階段が、このほどこげ茶色に塗装された。作業には市教育委員会文化財課の職員のほか、住民らが参加。周辺の山々や麓の緑深い町並みなど、景観になじむ姿に生まれ変わった。(川村岳也)

 同城は「丹波の赤鬼」の異名を取る戦国時代の武将、赤井(荻野)直正の居城として使われた。明智光秀による攻撃を2度受けたことでも知られている。現在は城跡まで比較的手軽に登れる上、秋には雲海観測のスポットとしても人気がある。

 階段は、明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送もあり、登山客が増加傾向にあったことなどから、表土の裸地化や石垣の崩落対策として、昨年12月に設置された。

 しかし、日差しを浴びた階段から発せられる銀色の輝きは、雲海を眺めに来る登山者らの視線を集めた。階段は山の麓からも光って見えることがあったといい、違和感を覚える住民からは改善を求める声が上がっていた。

 これを受け、同課では階段を落ち着いた色に塗り上げることを計画。色については住民とも相談し、目立ちにくいこげ茶色を選んだという。塗装作業は、地元自治会などが恒例の草刈りを行う日に合わせて行うことにした。

 6月21日、市職員や住民らは、塗料やはけなどの道具を用意した上で、城跡がある猪ノ口山の山頂近くまで運び、塗装を開始。銀色階段の手すりやステップを一つ一つ塗っていった。

 塗装後の階段は以前と異なり、城跡の石垣や青々とした地面がつくる景色のなかに溶け込んでいた。

 有志らでつくる「黒井城跡の遺構を守る会」の井上朋己会長も作業に参加。「取りあえずは一歩前進した。城跡は市の観光の目玉なので、今後も景観を含め話していければ」と語った。同課の山内邦彦課長は「地域の方と一緒に作業できたのは大きい」と振り返り、「今後も整備に向けた調整をしたい」と話していた。

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