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「8050問題」について講演する池上正樹さん=ポップアップホール
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「8050問題」について講演する池上正樹さん=ポップアップホール

 80代の親と引きこもりが続く50代の子が一緒に暮らし、生活に困窮する「8050問題」について考えるセミナーがこのほど、兵庫県丹波市氷上町本郷のポップアップホールで開かれた。ジャーナリストで、KHJ全国ひきこもり家族会連合会理事の池上正樹さん(57)が講演し、「引きこもる本人よりも、まず疲弊している家族の支援を」と呼び掛けた。(藤森恵一郎)

 就労継続支援事業所などを運営し、今年、引きこもりの当事者や家族らの無料相談サービス「たんばひきこもりネット」を始めたネクステ(同市氷上町横田)の主催。市内外から約130人の参加があった。

 池上さんは「引きこもりの背景は、リストラや職場でのパワハラ、介護離職など一人一人違う」と強調し、「パターン化した対応をし、自立や就労を迫ることは問題」と注意を促した。

 また、新型コロナウイルス流行の影響で、親の在宅時間が長くなっていることで、子どもとの緊張関係が高まり、トラブルになる事例が報告されていると指摘。「親は子を責めず、まずは褒める。そして自分自身のことも褒め、気持ちを楽に、明るく持つことが大事」と助言し、家の中を安心できる環境にすることで、当事者が自ら動き出せるとした。

 「どんなに引きこもっていても本人たちは成長している。その人なりに大切にしている生き方がある」と力を込め、地域ができることの例として、当事者にあいさつを続けることや、趣味や好きなものの話で盛り上がることなどを挙げた。

 セミナーの第2部では、同県丹波篠山市東吹で、当事者らの居場所「遊び村」を運営する、NPO法人結(ゆい)の代表井上一休さんとのトークセッションがあった。井上さんは「正月やお盆などに、離れて暮らすきょうだいが帰省すると、引きこもりの子は家にいづらくなる。だから、遊び村は365日休み無しでやっている」と紹介。30代の利用が多くある一方で、「40代や50代の居場所をどうつくるかは想像できないくらい難しい」とした。

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