丹波栗を使った新作スイーツのレシピを公募し、菓子店が商品化する「丹波栗新商品オーディション2020」の審査会が、兵庫県丹波篠山市黒岡の丹波篠山市民センターであった。書類審査を通過した7品の試食審査が行われ、4品の商品化が決まった。(真鍋 愛)
丹波県民局などでつくる「丹波栗フェア実行委員会」の主催。開催4回目の今年は県内、大阪府、京都府の高校生や専門学校生を中心に、過去最多となる62のレシピが寄せられた。
試食審査は、商品化を担う、丹波地域の菓子店4店の代表者が行った。審査員は応募者に製作工程や材料、工夫した点などを丁寧に聞き取りながら、菓子の見栄えや味わいなどを確認。時には技術面のアドバイスなどを送り、審査を進めた。商品化が決まった4品は、菓子職人がレシピを改良した後、店頭に並ぶという。
丹波篠山市の「スイーツファクトリー」で商品化が決まった西脇高校3年の大久保瑠彩(るあ)さん(18)は「審査会に出られるだけでもうれしかったのに、結果も出てさらにうれしい」と笑顔。出品した「マロンタルト」は、栗の甘露煮をタルト生地に載せて焼いたもので、食べやすい大きさや食感などにこだわったという。
篠山東雲高校3年の石田真衣さん(17)は、丹波市の「パティスリーカフェ カタシマ丹波店」で商品化される「マロンガトーショコラ」を考案。「食感を引き立たせるため栗を粗めにつぶし、表面には地元産の黒豆を使ったきな粉をかけた」とこだわりを語り、「色んな人に食べてもらい、おいしいと言ってもらえる商品になれば」と話した。
他の採用された企画と応募者、商品化する店舗は次の通り。(敬称略)
マロンチーズケーキ(西脇高校・窪田葵)=お菓子の夢工房ときわどう▽マロマロンメレンゲタルト(篠山産業高校・堀部楓、波多野楓、藤原瑠奈)=パティスリー エムズパッション
