9月1日に開幕した「丹波の森国際音楽祭シューベルティアーデたんば2020」(神戸新聞社後援)で、観客を入れた「トライアルライブ」がこのほど、丹波の森公苑(兵庫県丹波市柏原町柏原)で開かれた。約50人が、プロの音楽家5人による14曲の生演奏に酔いしれた。
同音楽祭は丹波篠山市出身のテノール歌手、畑儀文さんが音楽監督を務め、26年目を迎えた。今回は新型コロナウイルスの影響で、音楽家が学校を訪れる「ふるさと音楽ひろば」以外は、動画投稿サイト「ユーチューブ」での演奏生配信や過去のコンサート映像公開など、ネットでの展開が中心となっている。
今年の同音楽祭で初めて来場者を募った演奏会は、畑さんによる弾き歌い「楽に寄す」(シューベルト作曲)で開幕した。畑さんはソプラノ歌手の老田裕子さんと代わる代わる登場し、ピアノやサクソフォン、クラリネットの伴奏に乗せて、会場いっぱいに美声を響かせた。
来場した女性(59)=丹波市=は「息遣いまで聞こえた。いろんな曲目が聞けて、心が晴れやかになった」と声を弾ませていた。
演奏会の様子は、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されている。(真鍋 愛)
