兵庫医科大ささやま医療センター(兵庫県丹波篠山市黒岡)と医療法人社団「紀洋会」岡本病院(同市東吹)の今後のあり方を考える「第2回地域医療関係者会議」が3日、市民センター(同市黒岡)であった。酒井隆明市長や両病院関係者、市医師会、市民ら約20人の委員が意見を交わした。
両病院は10月にあった第1回会議で、経営を安定させるため、診療科や病床数を統合再編して市立化する案を市に示している。
ささやま医療センターは、市立化した場合に国から得られる地方交付税などを考慮し、再編前後の収支を提示。新型コロナウイルス対応の面でも「救急医療体制の再構築はスピード感を持って検討しないといけない」と述べた。
酒井市長は「すぐに結論が出る問題ではないが、一つ一つ整理して方向性を探りたい」と話す一方、コロナ対策の体制づくりについては「病院再編とは別問題として早急に相談する」とした。市は今後、市民が求める医療や、2病院の経営を改善する方策、考え得る統合形態、市の財政シミュレーションについて、課題ごとに調査・検討を進める方針を示した。(金 慶順)
