25日のクリスマスを前に、兵庫県の丹波地域でもライトアップされたツリーが町を彩る。「国道176号沿いに“光るブロッコリー”あるやろ」。取材中にふと、そんな話になった。同県丹波篠山市に引っ越してきて2年弱の記者も「ある!」。思い当たる木があった。
“光るブロッコリー”とは、同県三田市と丹波篠山市の市境に近い、三田市藍本の国道176号沿いに立つクスノキ。辺りが暗くなると木の根元に設置されたライトが点灯し、木をぼんやりと照らし出す。もっさりとしたシルエットは夜の深まりに合わせて鮮やかさを増し、おいしそうなブロッコリーに見えてくる。
管理している同市道路河川課によると、市の玄関口となる市境で実施している「グリーンポイント」と呼ばれる取り組みで、1988年からライトアップしている。同課では、市内に設置しているグリーンポイントなどについて、光源を発光ダイオード(LED)へ交換する作業を進めており、担当者は「(LED化すれば)現在の水銀灯とは違う色合いになるかも」。“光るブロッコリー”、今のうちに味わってみてはいかが? (綱嶋葉名)
